検察庁法改定法案の徹底審議、廃案を求める緊急の要請行動について(取り組み要請)

2020年4月23日

 

各 位

 

戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
共同代表 藤本 泰成・高田 健・小田川 義和

 

検察庁法改定法案の徹底審議、廃案を求める緊急の要請行動について(取り組み要請)

 

 コロナ感染の広がりの中、息苦しさを感じる日常が続いています。市民には、他者との8割の接触削減が強く求められ中、国会ではコロナ感染対策とは直接関係のない法案の審議が行われようとしています。
 とりわけ私たちの取り組みともかかわって見過ごせないことは、4月16日に審議入りした検察庁法改正法案が、国家公務員等の定年年齢を65歳に引き上げる改正と束ねて国会に提出されていることです。

 

 検察庁法改定法案は、単に検事の定年年齢を65歳に引き上げるだけではなく、役職定年の運用にあたって内閣や法務大臣の関与が新たに規定されるなど、検察官人事への政治介入の仕組みが新たに盛り込まれています。
 1月31日に安倍内閣が、政権に近いとされる黒川弘務東京高検検事長の定年延長を閣議決定し、検事総長への移動も可能にする「荒技」が使われましたが、そのような政権関与の仕組みを法律に規定しようというものです。このような検察庁法の改定内容は、昨年11月段階では盛り込まれていなかったことも明らかになっています。

 

 政治からの独立がとりわけ求められる検察官に、人事を通じて内閣が関与することは、検察の公正、中立性を傷つけ、権力の私物化をより深刻にしかねません。
そのことから、今月6日には法案に反対する日弁連の会長声明が出されています(https://www.nichibenren.or.jp/document/statement/year/2020/200406.html)。
 また、安倍9条改憲NO!全国市民アクションが4月17日に開始したネット署名(change.org)には、23日10時の段階で、12万人をこえる賛同が寄せられています。
 コロナ感染問題のどさくさに紛れ、不要・不急で問題の多い法案審議を強引に進めることは「火事場泥棒」と指摘される状況です。

 

 以上のことから、緊急ですが、下記の取り組みに参加団体、市民の皆さんの早急な対応をいただきますよう要請します。
 なお、改憲問題対策法律家6団体連絡会と総がかり行動実行委員会は、各政党及び衆参の内閣委員会理事に、同趣旨の要請を行う予定です。

 

(1)衆議院内閣委員会委員長への緊急FAX要請行動
 *別添の文例を参考に、取り組みをお願いします。
【送付先】
 衆議院第一議員会館409号室
 FAX 03-③508-3330
 衆議院内閣委員会・委員長 衆議院議員・松本文明 様

 

(2)「東京高検黒川検事長の定年延長に関する閣議決定撤回と黒川氏の辞職を求める賛同署名」の取り組み強化
 *すでに取り組みを開始している賛同署名の取り組みと、賛同署名の集約送付を強めていただくようお願いします。
 *また、多くの賛同が寄せられているネット署名の拡散にもご協力ください。

 

 〇賛同署名、ネット署名とも、市民アクションのホームページ(http://kaikenno.com/)からダウンロード等ができますので活用していください。

以上

 

総がかり取り組み要請(PDF)

 

FAX要請例文(PDF)
FAX要請例文(word)

 

参考資料・衆院内閣委員会委員一覧(PDF)

 

東京高検黒川検事長の定年延長に関する閣議決定撤回と黒川氏の辞職を求める賛同署名(署名用紙あり)
https://www.kyodo-center.jp/?p=7132

 

検察庁法案の徹底審議・廃案を求める緊急FAX要請行動
http://kaikenno.com/?p=1434

 

NEWS320号(4月27日)◇平和といのちと人権を  5・3憲法集会2020(13時~国会正門前)はネット配信でご覧ください!

◇平和といのちと人権を
 5・3憲法集会2020(13時~国会正門前)は
 ネット配信でご覧ください!
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◇日本平和委員会
 憲法記念日にTwitterでデモろう!~マスクしたって黙らない~

 

NEWS320号(4月27日)PDF

辺野古新基地建設設計変更申請に抗議する緊急FAXを送ろう!

沖縄防衛局が辺野古新基地建設にかかわる設計変更を沖縄県に申請したことに対し、防衛大臣、沖縄防衛局長あてに抗議FAXを送りましょう。

 

要請先
①防衛大臣    河野太郎氏 宛  FAX 03-5269-3270
②沖縄防衛局長  田中利則氏  宛  FAX 098-921-8168
*抗議文は、別添の文書をもとにご自由に作成してください。

 

防衛大臣あて 設計変更申請抗議(word)
防衛大臣あて 設計変更申請抗議(PDF)

 

沖縄防衛局長あて 設計変更申請抗議(word)
沖縄防衛局長あて 設計変更申請抗議(PDF)

 

【声明】辺野古新基地建設の設計変更申請に抗議し、工事の中止を求める(記事ページ)
【声明】辺野古新基地建設の設計変更申請に抗議し、工事の中止を求める(PDF)

 

【声明】辺野古新基地建設の設計変更申請に抗議し、工事の中止を求める

【声明】辺野古新基地建設の設計変更申請に抗議し、工事の中止を求める

 

2020年4月23日
戦争する国づくりストップ! 憲法を守り・いかす共同センター

 

 4月21日、防衛省は、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設工事に関し、設計変更を沖縄県に申請した。
 「辺野古新基地建設は許さない」との沖縄県民の民意を一顧だにせず、沖縄県が求め続ける対話に応じることもなく、設計変更に直接影響する軟弱地盤についての詳細な調査や検討も行わないまま、基地建設ありきの問答無用の姿勢で申請を行ったことは断じて認められない。強く抗議し、申請の撤回、工事の中止、沖縄県との真摯な協議をつくすよう強く求める。

 

 変更申請によれば、埋め立て区域北側の大浦湾の大半で軟弱地盤の改良工事が必要となり、総工費は設計変更前の2.7倍、約9300億円にはね上がり、工期は変更後の工事着手から9年3か月、実際の基地運用までには約12年が必要としている。そのため、当初2022年以降としていた普天間基地からの移転は、2030年代にずれ込むことになり、一日も早い沖縄県の基地負担軽減という国の口実は空文句となった。

 

 沖縄県知事は変更申請に対し、「法令にのっとり、厳正に対応」と述べているが、申請を却下することは確実な状況にある。国は法廷闘争を辞さない強硬な姿勢を示しているが、それは紛争をいたずらに長引かせ、沖縄県との間に修復しがたい禍根を残すことになりかねない。

 

 今、新型コロナウィルスによる感染が全国的に広がる中、沖縄県でも早いペースでの感染拡大が続き、かつてない苦難のもとにおかれている。基地建設現場での感染も明らかになっている。ウィルス感染の広がりは、軍事力をもって抑え込むことは出来ず、武力や軍事同盟に頼った安全保障の限界をも示した。このような時期に、不要・不急の基地建設に前のめりの姿勢を示す国に対して怒りを覚える。

 

 埋め立て予定地域に存在する超軟弱地盤の改良工事の実現性や設計変更の前提とされる調査結果には、専門家から不十分さやデータ改ざんなどの指摘が相次いでいる。
 再調査もなしに、十分な説明も行わないまま、基地建設に固執しつづけることは、莫大な税金の無駄遣いにもなりかねず、この点でも国の姿勢は不当である。

 

 民意を権力で押しつぶして、基地建設継続に固執しつづけることは、民主主義とは対極にあるものだ。「基本的人権の尊重」「平和主義」「民主主義」「地方自治」という憲法の原理を侵害し空洞化するものだ。東アジアの平和は米軍の抑止力という軍事的脅威で達成されるものではない。平和的外交努力で平和構築を目指す憲法の精神に逆行するものだ。
 「戦争する国づくりストップ!憲法を守り生かす共同センター」は、以上の点から、政府・防衛省の強硬な姿勢に強く抗議し、その変更を求める。辺野古新基地建設に反対する沖縄県民、全国の市民との連帯を強め、たたかう決意を表明する。

 

以 上

 

【声明】辺野古新基地建設の設計変更申請に抗議し、工事の中止を求める(PDF)