全労連の憲法審査会委員要請の取り組みを紹介します。(5月10日)
日頃よりのご奮闘に敬意を表します。
連休明け、憲法をめぐって緊迫した情勢を迎えています。
安倍首相は、5月3日の改憲派の集会に今年もメッセージを送り、2020年に新しい憲法を施行するという自らの目標について、「今もその気持ちに変わりはない」と、改めて改憲への執念を示しました。先月、萩生田幹事長代行が「新しい時代になったら、自民党は少しワイルドな憲法審査を進めていかなければならない」と発言しましたが、まるでその具体化のように、5月9日、1年半ぶりに衆議院憲法審査会の実質的開催が強行されました。与党改憲派は、改憲手続法(国民投票法)をめぐる審議を呼び水に、「自民党改憲案」を提示し、改憲議論を進めようと狙っています。
しかし、5月3日前後に発表された各紙の世論調査では、国民が改憲を望んでいないことがはっきりと示されました。朝日新聞の世論調査では、「9条は変えない方が良い」が64%で、「変える方が良い」の28%を大きく上回りました。「憲法を変える機運が国民の間で高まっているか」という問いに「あまり高まっていない」「まったく高まっていない」と答えた人は、合わせて72%に達しています。国民が望まない「憲法改正」のために、審査会を開く必要など全くありません。
このことを広く知らせ、「審査会を動かすな」「審査会で改憲議論をするな」という声を国会に届けることが重要です。3000万人署名を軸とした運動と、野党の共闘が、これまで憲法審査会を開催させず、改憲議論を阻んできたことに確信をもち、国会後半のたたかいを進めましょう。
審査会委員への要請行動を強めましょう。改憲派の委員に対する要請FAXと、立憲野党各会派の委員に対する激励FAXのひな型を添付しています。衆議院憲法審査会委員名簿も添付しています。積極的な取り組みをよろしくお願いします。
▼全労連サイト
http://www.zenroren.gr.jp/jp/kenpo/index.html#05
▼憲法審査会委員要請書ひな形(憲法審査会で改憲議論を行わないことを求めるFAX要請)(PDF)(Word)
http://www.zenroren.gr.jp/jp/kenpo/2019/data/190515_05.pdf
▼衆議院憲法審査会委員名簿 2019年5月8日現在(Excel)
https://www.kyodo-center.jp/wp-content/uploads/2019/05/20190508syugiin_meibo.xlsx