8月12日 No.92

―ニュースの主な内容―

8.30は全国で一斉行動を! 

国会10万人、全国100万人で決起しよう!

◆8月「9の日」―東京、京都、高知、大阪―

◆毎週火曜日いっせい宣伝―東京、山梨―

◆8.30全国100万人行動 呼応したとりくみを全国で!

◆その他

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全労連  戦後70年の終戦記念日にあたって(談話) 2015年8月15日

 戦後70年の終戦記念日にあたって(談話)

 

 本日、日本は戦後70年の終戦記念日を迎えた。全労連はあらためて、日本軍国主義による侵略戦争と植民地支配の犠牲となられた方々に深い哀悼の意を捧げるとともに、戦争への痛苦の反省のうえに打ち建てられた憲法の平和主義と9条を守り抜く決意を表明する。

 

 昨日出された安倍首相の談話には、「侵略」や「植民地支配」「反省」「お詫び」などの言葉が入りはした。しかしながら、「反省」や「お詫び」は過去の歴代政権が表明してきたという指摘に止まっており、日本が「侵略」や「植民地支配」をおこなったことや従軍慰安婦問題などの歴史的事実の明確な指摘と、それに対する「反省」や「お詫び」とはなっていない。

 国内外の批判の高まりで、構想・原案段階にはなかったといわれる、それらの言葉を一応盛り込みはしたものの、心そこにあらずの不誠実な態度といわざるを得ない。これでは「過去の歴史に真正面から向き合」う姿勢ということはできず、アジアや世界の人々の懸念を払しょくし、相互理解と平和・友好を前進させるにふさわしい談話とはいえない。

 

 安倍談話は、「いかなる紛争も、法の支配を尊重し、力の行使ではなく、平和的・外交的に解決すべきである。この原則を、これからも堅く守り、世界の国々にも働きかけてまいります」とする一方で、結論としては「『積極的平和主義』の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献してまいります」という矛盾した宣言をおこなった。ここにいう「積極的平和主義」とは、現代平和学の開拓者とされるヨハン・ガルトゥング氏が提唱した「積極的平和」(戦争のない状態=「消極的平和」にくわえ、貧困、抑圧、差別などの構造的暴力がない状態)とは似ても似つかない言葉の流用にほかならない。その実態は力(軍事力)を基調に日米同盟においてより主体的に行動しようということであり、その具現化が戦争法案(安全保障関連法案)である。

 安倍首相が“戦後70年”の談話において、憲法違反が明白な力による政策推進を宣言したことを厳しく批判し、国民的な世論と運動をさらに強め、戦争法案を必ず廃案に追いこむために、全労連は組織の総力をあげてたたかう。

 

 安倍首相は「戦争を未然に防ぐもの」と説明するが、それは過去の大戦の教訓とも、また近年、アメリカが起こしたアフガニスタンやイラク等への侵略・干渉が泥沼の内戦とテロをうみだしていることにも反している。憲法の平和主義にこそ、世界と日本の平和な未来があることは明らかであるし、世界の多くの人々もそれを求めている。全労連は、戦争も核兵器もない平和な世界と日本をめざして、国内外の広範な人々との連帯をさらに強化していく。

 

 2015年8月15日

全国労働組合総連合 

事務局長 井上 久

憲法会議【声明】 歴史を偽る「安倍談話」を糾弾し、戦争法案廃案と日本国憲法が生きる日本とアジアをめざして奮闘します(2015年8月15日)

【声明】 歴史を偽る「安倍談話」を糾弾し、戦争法案廃案と日本国憲法が生きる日本とアジアをめざして奮闘します

 

2015年8月15日

憲法改悪阻止各界連絡会議(憲法会議)

 

 安倍首相は8月14日、「戦後70年にあたっての談話」を発表しました。

 安倍首相の「70年談話」のねらいは、植民地支配と侵略の事実を認めた村山談話とそれを引き継いだ政府公式見解を撤回するところにありましたが、国内外からの強い批判の前に、「植民地支配」「侵略」「反省」「お詫び」等の文言を入れざるをえなくなりました。しかし、植民地支配と侵略については日本が行ったという歴史認識を明らかにせず、植民地支配については、それと永遠に訣別するという一般論を述べたにすぎず、韓国・朝鮮についての言及もきわめて少ないものです。また、何が侵略にあたるかについては歴史家に委ねるという無責任な発言を記者会見で行い、結局、村山談話を否定する内容であることがはっきりしました。「反省」と「お詫び」についても、過去の首相談話を引用したのみで、安倍首相自らの見解として示したものではなく、これらのキーワードを入れたことは全くの欺瞞であることが明確になりました。

 談話は、「日露戦争が植民地支配下のアジア・アフリカの人びとを勇気づけた」と述べていますが、日露戦争の勝利が韓国併合へ直結した歴史的事実を無視し、あたかも日露戦争が植民地解放に役立ったかのようにいう近代日本の歴史の偽造といわなければなりません。

 戦後日本の歴史についても談話は、日本が戦後一貫してアジアの平和と繁栄のために力を尽くしたと自賛し、平和国家として70年間歩んできたとしています。しかし謙虚に事実に照らすならば、決してアジア諸国民の同意を得られるものではなく、このような戦後日本の全面肯定論こそが未来を誤らせるものです。

 未解決の問題として喫緊の課題となっている日本軍「慰安婦」問題については、明確な用語を使用せずに「女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去」とのみ表現し、しかも謝罪の言葉も問題解決のために努力するとの言葉もなく、「女性の人権が傷つけられることのない世紀にするため、世界をリード」するという空虚な言葉をならべているだけです。

 さらに問題なのは、「あの戦争には関わりのない次の世代に謝罪を続ける宿命を負わせてはなりません」と述べていることです。アジア諸国との間の未解決の問題を解決するという前提なしに、謝罪はもうしないという一方的な宣言とも受け取れる文言であり、これではアジア諸国民との緊張関係を増すことにしかなりません。

 そのうえで談話がめざす未来像は、第一に、自由で開かれた国際経済システムを発展させること、第二に、価値を共有する国々と手を携え「積極的平和主義」を掲げて国際貢献する、ということです。まさに安倍政権がめざす「アメリカと一体になって地球規模で戦争する国」、「大企業がもっとも活動しやすい国」づくりへ邁進する決意表明にほかなりません。

 

 私たちは戦後70年にあたり、日本国憲法の精神に立脚して、あらためて歴史の真実を見つめ、植民地支配と侵略戦争の責任を明らかにし、それに対する真摯な反省の上に立ってアジアとの友好・信頼の関係をつくり、平和なアジアと日本をつくりあげなければならないと考えます。

 同時に重要なことは、戦後70年を経てなお未解決の、日本軍「慰安婦」問題などをはじめとする戦後処理問題の解決に本格的にとりくむことです。これらの問題が、世界的にみても異常なほどの長きにわたってなぜ残されてきたのか、なぜアジアとの友好関係を築くことができなかったのか、戦後史とそのなかでの政治責任をあらためて検証し明らかにしていく必要があります。

 なによりも、安倍首相が侵略戦争への「反省」と「お詫び」を言うなら、「われらの一生のうちに二度まで言語に絶する悲哀を人類に与えた戦争の惨害から将来の世代を救」(国連憲章前文)うことをめざす戦後国際社会の「戦争違法化」の流れに立ちつつ、「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意」(日本国憲法前文)して制定された日本国憲法第9条こそいま世界に輝かすべきであって、これに真っ向から反する戦争法案の強行などは言語道断です。

 私たちは、安倍談話の欺瞞を糾弾し、当面する戦争法案廃案に全力をあげるとともに、それを通して、日米安保条約を廃棄し、日本国憲法が生きる平和なアジアと日本をつくるために奮闘する決意をここに表明するものです。

 

憲法改悪阻止各界連絡会議(憲法会議)

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-10 神保町マンション202

℡03-3261-9007 Fax03-3261-5453

メールアドレス:mail@kenpoukaigi.gr.jp

8月6日 No.91

―ニュースの主な内容―

8.30は全国で一斉行動を! 

国会10万人、全国100万人で決起しよう!

◆8月4日、毎週火曜日全国いっせい宣伝行動 

 都内では7カ所で宣伝、193人が参加

◆大阪、石川で、8・30共同の大集会

◆山梨 猛暑に負けず甲府駅前で「廃案」訴え

◆兵庫 2回目の県下ブロック別交流会議開催

◆8月「9の日」行動を全国で成功させましょう!!

◆行動日程など

20150806 憲法共同センターニュース 第91号

8月4日 No.90

―ニュースの主な内容―

8.30は全国で一斉行動を! 

国会10万人、全国100万人で決起しよう!

◆総がかり行動実行委員会アピール

「8・30の10万人国会包囲行動と全国100万人行動の創出で、

 安倍政権をさらに追いつめ、戦争法案を廃案にするたたかいを」

◆税経新人会が抗議・要請を決議

◆京都 

 京都憲法共同センター、自由法曹団 自民党京都府本部で宣伝

 お盆には「地域騒然8.9大宣伝」を予定!

◆自由法曹団 

 戦争法案に反対するリーフ第2弾

 「安倍首相!違憲です!こんな説明で強行採決ですか?」

◆お知らせ

20150804 憲法共同センターニュース 第90号